心と体の健康に関わる「睡眠負債」とは
睡眠不足が引き起こすさまざまな影響
「睡眠負債」とは、睡眠研究の第一人者であったWilliam C. Dement 教授によって提唱された言葉で、日々の睡眠不足が借金のように積み重なり、心身に悪影響を及ぼすおそれのある状態のことをいいます。
日々のわずかな睡眠不足が積み重なって「債務超過」の状態になってしまうと、生活や仕事の質が低下するだけでなく、うつ病、がん、認知症などの疾病につながるおそれがあるともいわれています。
とはいえ、睡眠に大事なのは「時間」だけなのでしょうか。睡眠不足の債務超過を起こさないためは、時間と合わせて「質」の改善も重要になります。
睡眠負債にならないための「質の高い睡眠」
そもそも、質の高い睡眠とはどんな睡眠でしょうか。それは、下記のように定義できます。それぞれについて詳しくみていきましょう。
「質の高い睡眠」=「寝つきの良さ」×「深い眠りの維持」